
大阪医科薬科大学小児科のウェブサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
大阪医科薬科大学小児科は1929年に開講され、2029年には開講100周年を迎えます。この間、前田伊三次郎教授、西澤義人教授、巽稔教授、美濃真教授、玉井浩教授の5人の歴代教授のご尽力により、当教室は大きく発展してきました。現在は第6代教授として、私・芦田明が教室を主宰しております。
小児科学・小児医療とは、「子ども」という社会の宝の健やかな成長・発達のために、子どものからだやこころに生じるさまざまな異常や問題を、子どもを取り巻く環境まで含めて全人的に研究・診療する学問であり、医療です。したがって、小児科ではあらゆる分野をカバーし、専門性と総合性の両立が求められます。特に大学病院では、若き小児科医の育成という点においても、専門性と総合性の両立を堅持する必要があります。
大阪医科薬科大学小児科では、この理念を実現すべく、各専門領域のグループを擁し、相互に連携を深めながら、子どもを全人的にとらえて診療・研究に取り組んでいます。小児心臓血管外科、小児脳神経外科、小児外科などの関連外科とも密に連携し、新生児から学童期に至るまで、内科疾患・外科疾患のいずれにも対応可能な体制を整えています。
また、近年の社会の複雑化に伴い注目されている、子どもの心や発達に関する課題については、子どものこころ専門医が心理社会的背景も踏まえて集学的な治療を行っています。発達に関しては、2001年に開設されたLDセンター(小児高次脳機能研究所)を中心に、小児の発達障害を学習障害という視点から捉え、読み書き困難や書字困難、計算困難、板書困難などの原因を明らかにし、個々の児に合った学習方法を提案するとともに、その病態解明に取り組んでいます。
このLDセンターは、大学病院に併設された医療と教育の融合を目指す施設として全国的にも注目されており、当教室の発達障害領域の診療は、全国でも高い評価を受けるまでに成長しています。学習方法の個別提案や研究活動に加え、定期的に開催される講演会・研修会を通じて、疾患の啓発と対応法の普及にも尽力しています。
これまで大阪医科薬科大学小児科の発展に尽力された諸先輩方に深く感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。そして、教室員とともに力を合わせて、未来の小児医療を担う若い力が当教室に集い、さらに発展していくことを期待しています。
小児医療の未来をともに支える若い力を求めています。大阪医科薬科大学小児科では、常時入局者を募集しておりますので、興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。