心身症


子どもの心身症は、身体症状を示す病態のうち、その発症や経過に心理社会的因子が関与するすべてのものをいい、発達・行動上の問題や精神症状を伴うこともある、とされています。このように心身症は身体症状が主な訴えとなる疾患であり、具体的な病名には、起立性調節障害、慢性頭痛、不登校、摂食障害、過敏性腸症候群、睡眠障害などがあります。
これらの疾患のうち、特に当科が注力しているのは起立性調節障害です。起立性調節障害は思春期に発症しやすく、不登校の原因になりやすい疾患であるため、社会的にもニーズの高い疾患です。起立性調節障害診療ガイドラインの作成時には当科の田中英高先生が中心的役割を担い、現在もグループ一丸となって病態の解明や治療法の確立に向けた研究を続けています。
また全人的医療にも取り組んでおり、臨床心理士による心理カウンセリング、心理療法のほか、漢方治療や、患者家族の会と連携し療育キャンプも積極的に行っています。
自律神経


小児心身症では自律神経異常を伴うことが多く、当科では自律神経機能を多面的に解析できるシステムを開発し、臨床応用を行っています。
随時見学可能ですので、興味のある方は医局員までご連絡ください。
随時見学可能ですので、興味のある方は医局員までご連絡ください。
スタッフ
吉田 誠司
2005年 大阪医科大学卒
大阪医科薬科大学 小児科 講師(准)
小児科学会専門医•指導医
子どものこころ専門医、漢方専門医
山分 銀六
2018年 関西医科大学卒
大阪医科薬科大学 小児科 助教(准)
小児科学会専門医•指導医
金 泰子
1982年 韓国延世大卒
大阪医科薬科大学 非常勤医師
日本小児心身医学会指導医
水谷 翠
2010年 大阪医科大学卒
北摂総合病院 医員
小児科学会専門医•指導医
子どものこころ専門医
黒岡 佑介
2013年 大阪医科大学卒
済生会茨木病院 小児科 医員
家庭専門医
プライマリケア認定医
太田 佳隆
2017年 川崎医科大学卒
市立ひらかた病院 小児科 医長
久保 敦子
2018年 川崎医科大学卒
市立ひらかた病院 小児科 医長
田中 英高
1980年 大阪医科大学卒
OD低血圧クリニック田中
小児科学会専門医•指導医
子どものこころ専門医
大阪医科大学元准教授
日本小児心身医学会元理事長
自律神経学会評議員